「筋トレしたらスーツが似合うようになるって聞いたけど本当かな?」
よく筋トレをするメリットで語られることの多い、こんな疑問に今回はお答えしていきます。
結論から言うと、筋トレで正しく鍛えればスーツの着栄えは圧倒的に良くなりますよ。
なので今回は、スーツを着るときの理想の体型に近づくための正しい筋トレ方法と、逆三角形で筋肉質なトレーニー向けのスーツ選びの方法も合わせてご紹介していきます。
筋トレするとスーツをカッコよく着こなせる理由
スーツの着こなしでは良く「スーツは肩で着る」といった表現をされることがあります。
そのくらい、スーツのシルエットにおいて肩のシルエットは非常に重要だという事です。
一般的に、西洋人の方が日本人に比べると骨格が大きいと言われています。
なので元々西洋人のために作られたスーツを日本人が普通に着ようとすると、どうしても肩幅が足りず、幼い印象を受けてしまうのです。
上記2枚の写真は、外国人モデルの方が僧帽筋が高いので若干なで肩気味に見えますが、それでも肩幅が広いので、着こなしてる感は圧倒的に外国人モデルの方が上ですよね。
どの筋肉を鍛えたらスーツの着こなしがカッコよく見えるのか
ポイントは胸・肩・背中の3部位になります。
スーツのために筋トレすべき部位①:胸
胸を鍛えると当然ですが胸板が厚くなりますので、横から見たときのシルエットが盛り上がり、きれいなS字ラインを描いてくれるようになります。
逆に胸のボリュームが薄いと、なんだかのっぺりとした印象が強くなってしまいます。
上の画像で言うと、この赤線の部分のボリュームを出してくれるのが、胸の筋肉です。
特に厚みを出す場合は、大胸筋上部と中部を全体的に鍛える事をおすすめします。
スーツのために筋トレすべき部位②:肩
肩の筋肉は三角筋と呼ばれ、その構造上前部・中部・後部の3部位にこちらも分かれます。
特に三角筋中部を鍛える事で肩幅が広くなりますので、スーツを着た時の頼もしさが大違いです。
この赤線の部分が主に大きくなります。
前後のシルエットを整えるだけなら三角筋の中部を鍛えれば十分なのですが、それだと横から見たときのバランスが悪くなってしまうので、バランスよく前部・中部・後部と全て鍛えることをオススメします。
ちなみに三角筋は間違った鍛え方をすると、僧帽筋という首の付け根の部分の筋肉が大きくなる場合があります。
三角筋が弱いのに僧帽筋ばかりが大きくなると、なで肩が強調されてより貧相なシルエットになりますので注意が必要です。
スーツのために筋トレすべき部位③:背中
背中の筋肉の中でも、広背筋と呼ばれる部位は特に強化するようにしましょう。
この画像の赤い部分が広背筋になります。
その少し上にある大円筋とともに鍛えることによって、逆三角形のシルエットを作り出してくれるようになります。
おすすめの種目はなんといっても懸垂ですね。
懸垂なら広背筋と大円筋の両方ともを鍛えることが出来ますよ。
スーツのために筋トレする必要はない部位:腹筋&腕
鍛え始めの人に人気な腕と腹筋は、残念ながらスーツを着ると隠れてしまう部分なので、あまり鍛えても意味はありません。
それに腕が太くなってしまうと肘の部分に負担がかかり、肘の生地が破れやすくなってしまうので要注意です。
自分もそれでスーツが破れてしまい、一着ダメにしたことがあります。
筋トレする人はスーツはどんなものを選べばいいの?
次に、すでに筋トレを行っていてがっしりとした体格の方向けに、どのような基準でスーツを選べばいいのかを解説していきます。
筋トレスーツのポイント①:肩パットは薄め
元々肩幅のある人が、肩パット厚めのスーツを着ると、そこからさらに肩がはみ出して不自然に見える場合があります。
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この画像なんかが顕著な例ですね。
肩が横にせり出し過ぎて、シワも寄ってシルエットも崩れてしまっています。
なので三角筋を鍛えており肩幅が広い方は、肩パット薄めのスーツを選ぶようにしましょう。
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この画像とかだと、肩パットがかなり薄めなので、腕の部分からストンと下に落ちており、不自然なシルエットには見えませんよね。
筋トレスーツのポイント②:ドロップ値に気を付ける
ドロップ値とは専門用語で、胸囲から胴囲を引いた差の値のことを言います。
一般的な既製品のスーツはこのドロップ値が12センチであることが多いのですが、胸や背中を重点的に鍛えている、いわゆるフィジーカー体型の方だとこのドロップ値が12センチを大幅に上回ります。
なのでそもそも、ドロップ値が大きめに作られたスーツを選ぶようにしましょう。
そうしないと、
- 肩幅に合わせる→ウエストがダボダボで寸胴なシルエットに
- ウエストに合わせる→肩幅がパツパツで窮屈
といった具合に、残念な仕上がりになってしまいますので。
筋トレスーツのポイント③:アームホールの位置は低め
肩幅が広いとどうしても、腕の部分の生地が首方向に引っ張られてしまい、腕の丈が短くなるという現象を引き起こしてしまう場合があります。
なので腕を通すアームホールの位置があらかじめ低めに作られているようなスーツを選ぶと、結果として丁度いい袖丈になるのです。
ちなみに
- 肩パット薄めでアームホール低め:イタリア式スーツ
- 肩パット厚めでアームホール高め:イギリス式スーツ
という風にざっくり区分できるので覚えておきましょう。
日本製のスーツの場合、上記どちらかか、もしくはアメリカ式のスーツを模した場合があるので、随時店員さんに聞いて下さいね。
筋トレする人はオーダースーツを選ぶべし
と、いくつかスーツを選ぶ際の注意点をお伝えいたしましたが、ぶっちゃけこれらの要素を満たす既製品のスーツなんてものはほとんど存在しません。
なので筋トレする人は諦めて最初っから、オーダースーツを選ぶようにしましょう。
オーダースーツはイージーオーダーでOK
オーダースーツにも実は3種類ほど区分が存在しています。
- パターンオーダー
- イージーオーダー
- フルオーダー
昔はオーダースーツといえば値段も高額なフルオーダーの事を指していたのですが、今ではパターンオーダーやイージーオーダーといった安価なオーダースーツというものが存在します。
その中でもパターンオーダーとイージーオーダーの違いとは、
- パターンオーダー:既製品をベースに調整。早く作れる分、自由度は低い
- イージーオーダー:型紙ベースではあるがその人の体型に合わせた調整が可能
といった具合になります。
基本的にイージーオーダーはフルオーダーとパターンオーダーの良いとこどりのハイブリッドみたいな存在なのです。
スーツは安物の生地を選ぶべし
「せっかくのオーダースーツなんだから、良い生地のものを選びたい!」
その気持ちは分かりますが、ここはグッと我慢しましょう。
何故なら、体を鍛えている人は体格が変わりやすいので、ぴったりに調整したはずでもスーツのサイズがすぐに合わなくなってしまうからです。
実はこれ、私自身の失敗談でもあります。
初めてオーダースーツを作る時、せっかくだからとロロ・ピアーナとゼニスという超ハイブランドの生地を選択しました。
しかし結果はどうなったかというと、2着とも、2年も持たずにおしゃかになりました。
両方とも脇の下の生地が擦り切れてしまい、もう1着は肘の部分がぱっくりと割れてしまいました。
それは筋トレをして体型が変わったせいで、採寸した時よりもサイズが小さくなってしまったからなんですね。
この経験から、筋トレしている人にとってスーツは消耗品であるという結論に至りました。
筋トレする人におすすめオーダースーツ3選
ということで、ここからはなるべく安く簡単にオーダースーツが作れるということを重視して、3つのオーダースーツの会社を紹介していきます。
オーダースーツSADA
まずは特徴から。
- 価格:初回19,800円~(2回目以降24,800円~)
- 納期:3週間~1ヶ月
- ネット採寸:あり
- 実店舗:あり
- 店舗数:全国53店舗
今回する3つの中でも最もおすすめなのがこちらのオーダースーツSADAです。
一番の特徴はなんといってもその安さ。
初回は選べる生地は限られますが、なんと19,800円という金額からオーダースーツを作ることが可能となります。
採寸方法も、
- 自己採寸(ネット経由)
- 手持ちのスーツを元に採寸(郵送)
- 店舗採寸
の3つから選べるのが良いですね。
あとは実店舗が全国に多数存在しますので、お店に直接行って測ってもらえる点もおすすめな理由の1つです。
いくら安いとはいえど、やはり自分でイチから測るとなると不安も大きいですからね。
Suit Ya
次がこちらの「Suit Ya」です。
特徴は、
- 価格:29,800円~
- 納期:約30日
- ネット採寸:あり
- 実店舗:なし
となります。
ご覧のとおり、完全ネット完結型のかなり珍しいメーカーです。
個人的には最初の一着目は店舗できちんと採寸して貰った方がいいと考えていますが、地方在住であったり住んでる場所の都合でなかなか難しい人も多いです。
ご覧のようにサイト上にもかなり細かく測り方を記載してくれているので、これに沿って測れば問題ないとも言えます。
また、どうしても不安だという人は今使っているスーツを送ってそれをベースに測ってもらう、採寸代行というサービスを利用しましょう。
DANKAN
最後がDANKANです。
- 価格:22,800円~
- 納期:3週間~4週間
- ネット採寸:なし
- 実店舗:あり
- 店舗数:28店舗
こちらもオーダースーツSADAに負けず劣らず、優秀な金額帯のメーカーです。
一応オンラインショップ上でもオーダースーツを注文することは可能となっておりますが、あくまでも実店舗にどうしても来られない方向けのサービスといった印象です。
あくまでも、最寄りの店舗で採寸をしたのち、2着目以降の利用を想定したものとなっております。
なので店舗完結型のメーカーにはなりますが、お近くに店舗がある方は利用してみることをオススメします。
さいごに
以上が筋トレする人に向けたスーツの選び方についてでした。
納品までに時間がかかるのがネックですが、量販店で購入する金額とさほど変わらない値段でオーダースーツが手に入る時代です。
筋トレをしていて合うスーツがないとお悩みの方は、ぜひ今回ご紹介した3つのメーカーのオーダースーツを試してみて下さいね。