「筋トレをする時にリストラップを使った方がいいって聞いたんだけど、どんな時に使えばいいのかと、使い方を知りたい!」
筋トレする人の多くが使用しているこのリストラップ。
ただ、どんな目的で使えばいいのかを理解していないがゆえに、残念な使い方をしている人もたまに見受けられます。
なので今回は、
- リストラップを使用する目的
- リストラップの巻き方
- リストラップの選び方
の3点について、重点的に解説していきます。
ちなみにリストラップとリストストラップは名前は似ていますが全くの別物なのでご注意下さい。
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筋トレする人は知っておきたいリストラップの使い方
そもそもリストラップとはどのようなものかというと、下記の画像のような手首に巻き付けて使用するトレーニングギアのことをいいます。
リストラップを使う目的
リストラップを使用する目的としては、
- 手首の保護
- 発揮する力の向上
の2点が挙げられます。
ベンチプレスなどのプル系の種目(”押す”ような動作で力を発揮する種目)では、扱う重量が重くなればなるほど、手首にかかる負担と言うものがどんどん増していきます。
その状態で無理をすると、最悪手首を痛めてしまうなんてことも十分あり得ます。
そんな手首にかかる負担を軽減してくれるのがこのリストラップなので、初心者~上級者まで幅広い方が使用した方が良いトレーニングギアの1つになります。
また、リストラップを使用する目的の1つに、発揮する力が向上するというメリットがあります。
これはご自身の手首をもう片方の手で固定した状態で試してみて欲しいのですが、その固定した状態で手首をぐるぐると回してみて下さい。
その後、今度は手首を離した状態で、同じく手首をぐるぐると回してみましょう。
いかがでしょうか?
手首を固定した方が、若干前腕の筋肉が緊張した感覚を感じられたのではないでしょうか。
実は手首を固定する事によって、手首のあたりの骨の歪みやずれを是正してくれるので、より力を発揮しやすくなるという現象が起こります。
この手首の保護+発揮する力の向上こそが、リストラップを使用する目的となります。
リストラップを使った方が良い種目
代表的な種目としては、ベンチプレスとスクワットが挙げられます。
ベンチプレスの正しいバーの持ち方としては、手首を背屈(手の甲側に曲げること)させて、手のひらの上にバーを乗っけるような感覚で持つのが良いとされています。
上記画像の、赤丸で囲ったような形ですね。
ただ、ノーギアでこの状態をキープすると、手首にかかる負担はどうしても強くなってしまうので、それを保護するためにもリストラップが必要となってきます。
そして次に、スクワットについてです。
スクワットは脚の種目なので一見すると関係なさそうですが、上記画像のように、バーを肩甲骨の上で保持する際に、同時に手首も使われるのです。
なので重たい重量を扱うようになればなるほど、手首がしっかりと固定されているかどうかが、バーの安定感を大きく左右することになります。
なのでリストラップを使う場面というのは、ベンチプレス(プル系の種目)とスクワットの2パターンが主に挙げられます。
筋トレする際のリストラップの巻き方とは
次にリストラップの巻き方についてです。
実は人によってはこのリストラップの巻き方にも若干違いが見られるのですが、今回はもっともオーソドックスな巻き方を解説します。
- まず、リストラップの端を小指と薬指で保持します
- その状態で強くリストラップを伸ばしながら手首に巻き付けていきます
- 巻き付ける位置はリストラップの縁が手首の関節ギリギリにくるような位置に揃える
- ぎりぎりまで強く引っ張った状態で手首に巻き付けて行く
- 巻き終わりまで引っ張りは弱めない
- 端の部分まで巻き終わったらマジックテープで留める
- 完成
上記のやり方を動画で詳しく解説したものがYoutube上にありますので、そちらも参考にしてください。
この巻き方のポイントは3点あります。
- 手のひらや手の甲にリストラップがかからないようにして巻く
- 巻き付ける時に手首を背屈させた状態キープしておく
- 巻き付ける時に指は伸ばさず軽く曲げた状態にしておく
これらのポイントは、ベンチプレスを行うときに手首を背屈させた状態をキープさせるためのポイントととなります。
リストラップの位置が上過ぎても、手首を満足に曲げる事が出来なくなってしまいますし、手首を伸ばした状態で巻き付けてしまっては、手首を背屈させた時にリストラップのホールドが緩んでしまいます。
また、指を伸ばした状態だと前腕が若干緊張してしまうので、その緊張が解けた時にこちらもリストラップのホールドが若干緩くなってしまいます。
なので手首を背屈させた状態で指は軽く曲げたまま強く巻き付けることを意識しましょう。
ただ、ベンチプレス以外の種目を行う場合や、手首を痛めた状態でトレーニングを行う際には、手首が動かないようにがっちりと固定した方が良い場合もあります。
その際は、巻き付ける時に若干クロスさせて巻き付けることによって、手のひらと手の甲にリストラップが少しかかるくらいの位置で固定すると良いです。
その場合の巻き方については、下記動画を参考にしてみてください。
こちらでは手首が動くとリストラップを使用する意味がないと解説してますが、あくまでもそれは個人の考え方に過ぎませんので、参考程度にとどめておきましょう。
筋トレするときに使えるリストラップの種類について
続いては、リストラップの種類についてです。
いろいろなバリエーションが存在しますが、選ぶ際の違いはこの2点を注意すれば問題ありません。
- リストラップの長さ
- リストラップの硬さ
まず長さについてなのですが、リストラップには30cm~90cmくらいまでのバリエーションが存在します。
基本的に長くなれば長くなるほど、リストラップのホールド力は強くなります。
ただしその分、巻きなおす際の手間も大きくなるという訳です。
ちなみに短いリストラップのメリット・デメリットは、上記の真逆になりますね。
なので基本的におすすめする長さとしては、最低50cm~60cm以上の長さのものを選ぶようにしましょう。
30cmくらいのリストラップも存在しますが、ホールド力も弱く、わざわざリストラップを使う意味があまりありません。
かといって90cmの長さのものになると、巻きなおすだけでも一苦労ですので、よほどの高重量を扱う上級者以外だと使うだけでもおっくうになりかねませんので。
次に、リストラップの硬さについて。
これは材質の違いもありますが、ナイロン製でペラペラの柔らかいものから、革製のガチガチで硬いものまで様々な種類が存在します。
硬くなれば硬くなるほどホールド力が上がると言いたい所なのですが、材質が硬すぎると巻き付ける時になかなか手首にフィットしてくれず、若干の緩みが生じてしまう場合もあります。
ただ、ある程度使い込んでいればなじんできますし、硬い方が手首の保護という意味ではより効果を発揮しやすいです。
ですが初心者の場合は柔らかいものから選ぶようにして、自分の好みと感覚に応じて、だんだんと硬いものに変えていくというやり方をオススメします。
筋トレ用のリストラップおすすめ商品3選
基本的にこれから紹介する3商品のどれかを買っておけば間違いありません。
後は個々人の好みの部分もありますので、その点も踏まえてご紹介していきます。
オススメリストラップ①:SBD リストラップ フレキシブル
まず1つ目は、トレーニングベルトの際にもご紹介した、トレーニングギアメーカーとして有名なSBDのリストラップです。
長さはそれぞれ、
- Sサイズ:40cm
- Mサイズ:60cm
- Lサイズ:100cm
となっております。
基本的に迷ったらSBDのものを選んでおけば間違いはありません。
品質・耐久性ともに抜群です。
ちなみに、SBDのリストラップにはこのフレキシブルタイプとスティッフタイプの2種類が存在するのですが、スティッフタイプは信じられないくらい硬いです。
巻き付けるともはやギプスのようになりますので、フレキシブルタイプを使ってみて「もっともっと硬さが欲しい!」と思った人だけがフレキシブルタイプを使うようにしてみましょう。
オススメリストラップ②:Sling Shot ギャングスタ
リストラップにおいてはSBDと二分するほどの人気を誇るのが、このスリングショット社のギャングスタというモデルになります。
SBDのフレキシブルタイプに比べると少し柔らかい材質となっており、その分扱いやすくもなっております。
手首になじむフィット感も良く、さらには巻く位置を変えると、エルボーラップとしても使えます。
基本的にはSBDかこのギャングスタラップのどちらかを購入し、その後の使用感に合わせて硬さや長さを変えていくという方法がオススメですね。
オススメリストラップ③:Schiek リストラップ
こちらシークも、トレーニングベルトの際にご紹介したメーカーの1つですね。
今までに紹介した2メーカーのリストラップと比べると、圧倒的に柔らかい材質で出来ています。
なのでシークのリストラップは、今回は初心者向けという位置づけで紹介させて頂きました。
3商品の中でも比較的安価で手に入れやすいですしね。
それに柔らかいからといって決してホールド力が劣るという訳ではなく、ある程度の重量までなら問題なく扱えますので。
ちなみに購入時の注意点として、カラーバリエーションが4種類存在するのですが、なぜか青色だけ他の3色と比べると少し硬い素材で出来ているので注意しましょう。
基本的には青色以外の3色から選ぶようにしてくださいね。
さいごに
以上が筋トレ時にオススメなリストラップの使い方や巻き方に関する解説でした。
初心者だからといって、リストラップの使用を恥ずかしがる必要は全くありません。
手首の保護という意味ではむしろ、初心者であろうと上級者であろうと変わりなく必要なトレーニングギアの1つになりますので。
正しい使い方をきちんと理解して、自分に合った商品を選ぶようにしましょう。