汗をかくほどの筋トレを行うと、達成感が半端ないですよね。
しかし、汗をかくトレーニングがそのまま効果的なトレーニングであるとは限りません。
特に筋トレにおいては、汗をかかない方が筋肥大に効果的である場合すらあります。
今回はそんな筋トレと汗の関係性について解説していきます。
筋トレで汗をかいてもあまり意味がないです
結論として、汗をかいたかどうかで筋トレの効果を語るのはナンセンスです。
なぜなら、トレーニング種目次第で汗をかきやすい種目とそうでない種目というのが存在するからです。
パンプアップ狙いの種目は汗をかきやすい
パンプアップとは、筋トレ後に筋細胞内に水分が引き込まれて、筋肉がパンパンに膨れ上がる現象の事を言います。
詳しくはこちらの記事で解説してます。
このパンプアップは「低重量×高回数」でトレーニングを実施し、なおかつセット間のインターバル(休憩時間)を短く設定することで、意図して引き起こすことが可能です。
「低重量×高回数」のトレーニングを短いインターバルで実施すると、全身に酸素を供給するために血の巡りがよくなります。
それに伴い体温も上昇するので、その上がった体温を下げるために汗が出やすくなる、といった理屈です。
しかし、パンプアップによる筋肉への刺激というのは、筋肥大の面からいうとあくまで副次的な効果に過ぎません。
筋肥大を効率的に引き起こすには「高重量×低回数」のトレーニングで物理的な刺激を筋肉に与えるのが一番です。
ですが「高重量×低回数」の筋トレは短時間でこなすことが可能なので、汗をかくほど体温が上昇する前に、トレーニングが終わってしまう場合もしばしばあります。
汗をかく=痩せるではない
また、ダイエット中のトレーニングでは意図して汗をかくまで追い込むような人もたまに見受けられます。
しかし、汗をかく=痩せるということではありません。
例えばサウナに入ってたっぷり汗をかいたからといって、体脂肪がすぐに減少するということはなく、あくまでも汗として体内の水分が抜けた分、体重が落ちたように見えるだけなのです。
代謝が上がると汗をかきやすくなる
たしかに筋肉量が増え、基礎代謝が上昇すると汗をかきやすくなります。
しかし勘違いして欲しくないのが
- 汗をかく→代謝がよくなる→×
- 代謝がよくなる→汗をかきやすい→○
という点です。
たまにこの因果関係を逆に考えている人もいますので注意しましょう。
結論:汗をかくことを目的に筋トレをする必要はない
ここまで見てもらって分かる通り、実は筋トレと汗にはパフォーマンスの面で言うとそこまでの相関関係はありません。
なので汗をかいたかどうかでトレーニングの質を語る必要はないってことですね。
ただ、汗をかくほど追い込むトレーニングが全くの無駄というわけではありません。
パンプアップを狙うのと同じように、いつもと違う刺激を筋肉に与える目的と、トレーニングのマンネリ打破のため、汗をかくようなトレーニング種目をたまに取り入れるというのは大いにアリな選択肢です。
なにより、汗をかくほどオールアウトすると、達成感も得られてめちゃくちゃ気持ちがいいですしね。
ちなみにそういったパンプアップ狙いの種目を実施する時はプレワークアウト系のサプリメントをトレーニング前に摂取すると、血流が促進されてトレーニングの効果がUPします。
他にもトレーニング中の疲労軽減効果も見込めますので、ぜひこちらも活用してみてください。
さいごに
以上が知っているようで知らない筋トレと汗の関係についてでした。
筋肉がデカい人はめちゃめちゃ汗をかきながらトレーニングをしている印象が個人的には強いです。
それをみて筋トレ初心者が「汗をかかないとダメなんだ」と思いこんでしまうケースもありますが、むしろ初心者が汗をたっぷりかくまでトレーニングを行うと、オーバーワークに陥ってる場合もあるので要注意です。
あくまで自分のペースに合ったトレーニングを行い、結果として汗をかくのだったら問題ありませんが。