筋トレをすれば仕事が出来るビジネスマンになれるという勘違い【重要なのは環境です】

こんにちは、筋トレ栄養マニアのかしろ(@kashiro_kona)です。

最近筋トレが趣味のビジネスマンが紹介されてるのをよく見かけるんだけど、筋トレを頑張れば仕事でも上手く行くようになるのかな

今回はそんな疑問をお持ちのビジネスマントレーニーや、これから本格的に筋トレを始めてみようと考えているビジネスマンに向けた記事となります。

結論から言うと、筋トレをしたからといって仕事が出来るビジネスマンになれるとは限りません

最近の、筋トレが出来る人=優秀なビジネスマンという風潮に真っ向から歯向かうような内容ですが、筋トレがビジネスに与えるとされている好影響から逆に、何故筋トレができることが仕事ができることに繋がらないのかを紐解いていきます。

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筋トレをすれば仕事が出来るビジネスマンになれるという勘違い

まずは逆説的に、一般的に筋トレが与えるとされる好影響から「筋トレが出来る=仕事が出来る」という図式が誤っている理由を説明していきます。

勘違い①:筋トレをすると時間の使い方が上手くなる

仕事に追われる忙しいビジネスマンにとって、確かに筋トレの時間を捻出することは非常に困難なこととなります。

ただ、その中でも上手く筋トレを習慣化出来ているような人は、元々時間の使い方が上手かった人の方が圧倒的に多いのです。

時間の使い方が下手な人は、そもそも筋トレが習慣化せず、その前段階で挫折してしまいます

なので筋トレを行うことで時間の使い方が上手くなるのではなく、そもそも時間の使い方が上手い人が、それを筋トレにも応用しているに過ぎないのです。

勘違い②:筋肉をつければビジネスでも舐められなくなる

筋肉をつけるメリットの中でも特に分かりやすいものになりますが、そもそもビジネス上であなたが舐められているのだとしたら、それは筋肉以外の所に理由があるはずです

例えば自信のなさげな態度であったり、社会的な立場であったり、これまで積み上げてきた実績であったりなどです。

それらを筋肉でごまかしてしまおうというこの考え方自体、ある種おこがましい考え方だとも言えるでしょう。

勘違い③:テストステロンが分泌されてやる気UPに繋がる

確かに筋トレを行えば、男性ホルモンの1種であるテストステロンが分泌され、やる気UPにも繋がりますし、より男らしくなれるとも言われています。

ただ、筋トレによって引き起こされるのはメリットばかりではありません。

テストステロンの分泌量が向上するほどの筋トレを行えば、当然筋肉痛もひどくなります

そして筋トレを行うとテストステロンだけではなく、ストレスホルモンの1種であるコルチゾールの分泌量も向上することが知られています。

これらの負の影響は、正しい知識と正しいケアによって緩和することはもちろん可能ですが、それを実施するだけの知識と余裕がどうしても必要となってきます。

勘違い④:筋トレはエグゼクティブとの共通の話題となる

フィットネスが文化としてしっかりと根付いている海外ならともかく、まだまだ日本において筋トレはマイナーな趣味と言えます。

実際私は前の仕事では、年間50~60人以上の社長とお会いしてきましたが、その中で本格的に筋トレに取り組まれているような方は数えるほどしかいませんでした。

エグゼクティブとの話題作りという意味で考えるとゴルフでも始めた方がよほど多くの人との話題作りになります。

勘違い⑤:健康になる

これは正しいです。

ただ、健康になるためには筋トレよりもまず、食事や栄養に関する知識の方が重要となってきます。

そして健康な食事を行うためにはこちらでも正しい知識と、金銭的・時間的余裕が必要となってくるのです。

そういう意味で、筋トレによって真に健康になれる人というのは、ごく限られた人のみだと言えますね。

筋トレ好きな仕事が出来るビジネスマンが多い理由

スーツを着てダンベルを持った男性

では何故、最近はSNSや書籍などで、筋トレ好きで”かつ”仕事が出来るビジネスマンが増えてきているのでしょうか?

彼らは確かに、筋トレでもビジネスでも成功を収めています。

ですがその図式は、

筋トレができるようになった → 仕事もできるようになった

ではなく、

仕事も元々できていた → 筋トレもできるようになった → 仕事がもっとできるようになった

という構図であることを、念頭に置く必要があります。

仕事ができる人は筋トレからでも学べる

筋トレ好きなビジネスマンたちは、元々仕事ができていた人の方が圧倒的に多いです。

何故なら忙しいビジネスマンが筋トレでたくましい体を手に入れるのは、そう簡単なことではないからです。

必要なものをいくつか上げると、単純に筋トレを行うための時間に加え正しい知識やそれを実践できるだけの精神的・金銭的余裕と、立てた目標に対するコミット力などなどです。

ブラック企業において、薄給かつ長時間残業を強いられており、目の前の仕事をこなすだけで手一杯な人には、とてもじゃないですが実行不可能ですね。

そんな仕事ができる人たちは、筋トレに限らず、プライベートでの学びを上手くビジネスにもフィードバックすることができる能力というのがそもそも備わっているのです。

成功者だから高級車に乗ることも出来るのであって、高級車に乗ったからといって成功者になれるとは限らないのと、本質は一緒ですね。

筋トレは仕事においても全く役に立たないのか?

ここまで読むと今度は逆に

それじゃあ筋トレは仕事において全く役に立たないってこと?

といった声も聞こえてきそうですが、決してそんなことはありません

大切なのは、筋トレに過度な期待を持たないことです。

筋トレは所詮筋トレに過ぎません。

誰にでも効果がある万能薬なんかではないのです。

私はかれこれ3年以上トレーニングを続けていますが、それは筋トレが好きだから続けているに過ぎません。

小さいとき、学校の勉強には集中できなくても、好きなゲームをプレイすることには夢中になることが出来たのと一緒です。

大切なのは、好きなものから得た経験を、どうやって他のことにも活かせるかどうかです

筋トレ最大のメリットは積み重ねの大切さを理解できること

筋トレの最大のメリットはこれです。

筋肉ではちきれんばかりのたくましい体というのは、どれだけお金を積んだとしても一朝一夕で手に入れることは出来ません。

小さな日々の積み重ねの結果が、筋肉という媒体を通して外側に表れているのですから。

マッチョな体を作り上げるということは、仕事において小さな実績を少しずつ積み重ねていき、自分のキャリアやスキルを形成していく過程と似ています。

マッチョな体を作り上げることが出来たという成功体験は、間違いなく人生における大きな財産となりえます。

どうすれば筋トレを習慣化できるのかについて

では、そんな貴重な財産を作り上げるにはどうすればいいのでしょうか?

主な方法は2つあります。

  • パーソナルトレーナーをつける
  • 自らの置かれている環境を変える

筋トレを習慣化するために①:パーソナルトレーナー

習慣化するためには、自発的なきっかけだけではなく、外部の手助けを借りるというのが一番です。

人は誰しも自分に甘い生き物ですが、そこに他人との関係が挟まることで、習慣化の難易度は大きく変わってきます。

自分に嘘はつけても、人に嘘をつくのは難しいですし、失うものも多いですからね。

そういう意味では、高額な費用がかかるパーソナルトレーナーというのは、

  • 他人を裏切るわけにはいかない
  • お金を払ったのだから無駄にするわけにはいかない

という2つの圧力がかかってきますので、習慣化の成功確率はグンッと上昇します。

ちなみにどうやってパーソナルトレーナーを選べば良いのかについては、下記記事でご紹介してますのでこちらも参考にしてみてください。

>>【コスパ最高】自分に合ったパーソナルジムの探し方教えます【ダイエットコンシュルジュ】

筋トレを習慣化するために②:環境を変える(転職)

どれだけ強固な意志を持っていようとも、自分が今置かれている環境においては物理的・金銭的に筋トレを行うのが不可能であるのと感じるのなら、いっそ転職してしまうのも1つの手段です。

実は私自身、筋トレがきっかけで前の職場を退職しました。

先ほども言ったように、筋トレは所詮筋トレに過ぎません。

ですがその、たかが筋トレすら自分の思うがままに行うことが出来ない職場に、どれだけの価値があるのでしょうか?

その職場で働くことが、果たして本当に自分自身の人生においてメリットがあることなのでしょうか?

そう考えた時、私は今の職場で勤めることに魅力を感じなくなりましたし、そこから新たな自分のやりたいことというものが見えてきました。

筋トレを始めたいけど同じような鬱屈とした感情を抱えている方は、ぜひ一度転職という選択肢を検討してみることをオススメします。

さいごに

以上がビジネスマンと筋トレの本当の関係についての解説でした。

仕事が出来るひとはプライベートだろうがビジネスだろうが、ありとあらゆる経験を自分自身の糧とすることが出来ます。

それがたまたま筋トレという手段だったに過ぎません。

これも読まれている方もぜひ一度、自分自身の人生において本当に糧となることはなんなのか、見つめ直してみることをおすすめします。

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