「ダイエットプロテインって痩せるのかな?」
「プロテインを飲んで手軽にダイエットしたいなー」
そんな考えを持っている方は要注意です。
最初に言いましょう。
プロテインにダイエット効果はありません。
普段プロテインを飲んでいる方でも、出来る限りダイエット中は飲まないようにしましょう。
プロテインとはそもそも何なのか。
そしてプロテインの効果的な飲み方とは。
これを知っているのと知らないのとでは大違いです。
私自身も昔はダイエット中でもプロテインを大量に飲んでいましたが、今ではダイエット中では一切の摂取を止めています。
そしてそのおかげで、非常にダイエットがはかどるようになりました。
今回はそんな、ダイエットとプロテインの関係について解説していきます。
①ダイエットとプロテインの関係について理解出来る
②「プロテインダイエット」系の商品の真実が知れる
③効果的なプロテインの使い方が分かる
プロテインとはただの”タンパク質”のこと
ではそもそもプロテインとはいったい何なのでしょうか。
プロテインとは日本語になおすと、タンパク質と言う意味になります。
つまりはただの栄養素のひとつにしか過ぎず、プロテイン自体には筋肉増強効果もダイエット効果も存在しないのです。
たまにプロテインのことを飲むだけで筋肉がつく魔法のドリンクだったり、飲むだけで痩せるダイエット商品だと勘違いしている人がいますが、それは「間違い」であることをまずは知っておいてください。
「プロテインダイエット」系商品は嘘なの?
「だったら、プロテインを使ってダイエット出来るって書かれてある商品は全部嘘なの?」
プロテインがただのタンパク質である事が分かると、次にこんな疑問が生まれてくるはずです。
結論から言うと、「プロテインダイエット」商品自体にはダイエット効果はありません。
ですが、「プロテインダイエット」商品は痩せるようにデザインされた商品ではあるのです。
どういう事か詳しく説明しましょう。
プロテインダイエット系商品の本質は「置き換えダイエット法」にあります。
置き換えダイエット法とは、1日の内のどれか1食を丸々1つの食品に置き換える事によって、摂取するカロリーの量を減らして痩せようというダイエット法になります。
有名どころだと、リンゴダイエットやスムージーダイエットなどがよく置き換えダイエット法ではピックアップされますね。
そしてプロテインダイエットもまさにこの置き換えダイエットにおいてたびたび利用されます。
プロテインダイエットはリバウンドに要注意
プロテインダイエットに限らず、置き換えダイエット法における最大のデメリットは「リバウンドしやすい」点にあります。
確かに1食を置き換える事によってカロリーを制限する事は出来るので、正しいやり方をすれば確実に痩せる事は出来るでしょう。
しかし、プロテインを飲むだけでは筋肉は付かないので、置き換えダイエットを辞めてしまったらすぐに元の体重に戻って行ってしまいます。
プロテインダイエットはオススメしない
ここまでの説明を聞いて、
- プロテインはただのタンパク質に過ぎない為、プロテイン自体にダイエット効果は存在しない
- プロテインを使った置き換えダイエットはリバウンドしやすい
という事は理解出来たと思います。
ですがこの2点以外にもプロテインダイエットをオススメしない理由があります。
それは、無駄に高額な商品が多い点です。
プロテインダイエット商品をオススメしない理由①:高い
高額な商品が多い理由は「女性用の(痩せる)プロテイン」などと銘打ってる商品は、余計な成分が含まれている事が多いからです。
スーパーフードだとか、美容に効くエキスだとか、そういうのです。
効果のほどは置いといて、別に置き換え目的のダイエットプロテインでそれらの成分を摂取する必要は特にありません。
どうしても欲しいのなら別途購入した方が結果としてコスパが良くなります。
プロテインダイエット商品をオススメしない理由②:ソイプロテインだから
もう一つの理由としては「ダイエットプロテイン」にはホエイプロテインではなくソイプロテインが使わている点があります。
プロテインには大きく分けて2種類が存在しており、それは動物性タンパク質を原料とするものと、植物性タンパク質を原料とするものになります。
- 動物性タンパク質=ホエイプロテイン
- 植物性タンパク質=ソイプロテイン
であると、ここでは理解しておけば十分です。
そして特別な理由がない限りはソイプロテインよりもホエイプロテインを選んだ方が、得られるメリットは大きいです。
例えば、筋肥大効果(筋肉がつきやすいかどうか)で見てもホエイプロテインの方が優秀ですし、味や値段もホエイプロテインの方が優れています。
ソイプロテインは消化吸収がゆっくりであるという特徴はありますが、ホエイプロテインを牛乳や豆乳で割ることによっても吸収率は調整する事が可能です。
しいていうなら牛乳を飲むとお腹を壊してしまう乳糖不耐症の人はソイプロテインを選んだ方がいいかもしれないというくらいです。
ただしその場合でもWPIという乳糖不耐症の人向けのホエイプロテインも存在しているので、絶対「ソイプロテインの方が良い!」という訳ではありません。
「値段が高いし効果が薄い」商品が非常に多いからこそ、私はプロテインダイエット系の商品はオススメしていないのです。
プロテインの正しい飲み方とは?
では、プロテインの正しい飲み方・使い方とはどのようなものなのでしょうか?
1つは、食生活の中で足りないタンパク質を補う目的で摂取する事です。
人間は1日に「体重1kgあたり1gのタンパク質」を摂取する必要があると言われています。
なので体重60kgの人は1日あたり60gのタンパク質を摂取する必要があるのです。
60gのタンパク質と言うのは市販のサラダチキンだと約3個分、牛肉なら350g程度、サバの水煮缶なら2個半くらいの量になります。
この数値を見て分かる通り、一般的な食生活をしている日本人はタンパク質が不足している人というのが非常に多いです。
タンパク質は髪の毛や肌などの材料になる栄養素の1つです。
なのでタンパク質が不足していると髪や肌がボサボサになってしまったり、年を取った頃には骨までもろくなってしまいます。
体には欠かせない栄養素だけどなかなか十分な量を摂り切れていない、そんなタンパク質を補う為にプロテインを飲むというのは正しい使い方と言えます。
ビタミンやミネラルをサプリメントから摂るのと同じ事ですね。
プロテインは決して、ボディビルダーや筋肉を付けたい人だけのサプリメントではないのです。
そしてもちろん、スポーツや筋トレを行っている人が体づくりを目的として飲むのも効果的です。
体づくり目的の際のプロテインの飲み方は下記記事を参考にして下さい。
女性の中には「筋肉をつけると体重が増えてしまってムキムキな体つきになってしまうのでは?」
そう思われている方もいらっしゃることでしょう。
ですが女性でも適度に筋肉をつけることによって、むしろ美しいボディラインを手に入れる事ができ、体重を追うだけの間違いだらけのダイエット方法から解放されることにもつながります。
その他プロテインの活用法
すでにプロテインを購入しており、使い道に迷っている方向けにちょっと特殊なプロテインの使い道を最後にご紹介しましょう。
それは、お菓子作りに利用するという方法です。
プロテインパウダーを材料に使ったお菓子を作ることによって、おいしく小腹を満たしつつ、タンパク質を摂取することもできるようになりますので、お菓子作りが得意な方にはオススメです。
下記記事のレシピなども良ければ参考にしてください。
オススメのダイエット方法とは?
ここまで読んで頂いて、プロテインをダイエットに使ってはいけないという事は理解できたと思います。
では、どのようなダイエットをすればリバウンドなく効率的に痩せる事が出来るのでしょうか。
私がお勧めするダイエット方法は糖質制限(ケトジェニック)と脂質制限という2つのやり方です。
糖質制限は最近ではメジャーなダイエット方法の1つになりましたよね。
その名の通り、1日に摂取する糖質(炭水化物)の量を制限する事で痩せると言うダイエット方法です。
しかし正しいやり方を知らないと、リバウンドしやすくなってしまうので要注意です。
糖質制限(ケトジェニック)について興味がある方は下記記事を読んでみて下さい。
もう一つのやり方脂質制限ですが、これは1日に摂取するカロリー全体をコントロールするというダイエット方法になります。
糖質制限がメジャーになる前はこの脂質制限と言うのがダイエットにおける基本的な考え方でした。
食事ごとにカロリーを計算するのは大変ですが、制限カロリー内なら比較的自由に食べる事ができるのは、脂質制限の良いところではあります。
さいごに
以上がダイエット時にプロテインをオススメしない理由についての解説でした。
プロテインについて誤解している人があまりにも多すぎるので、少しでも正しい知識を広めたくてこの記事を書かせてもらいました。
皆さんもぜひプロテインについての正しい知識を身につけて、自分にあったダイエット方法を取り入れていきましょう。