「筋トレで使うベルトって、どんなものを選んだらいいの?」
今回はそんな疑問にお答えしていきます。
結論から言うと、初心者はナイロン製のもので十分で、中級者以上の方やこれからどんどん重たい重量を扱っていきたいという人は、レバーアクションタイプのレザーベルトがオススメです。
その理由とともに、筋トレに使うベルトにはどのような種類があるのかについても解説していきます。
とりあえずこれを買っておいたら外れはないという商品も紹介しますね。
筋トレで使うベルトはこのどちらかでOK
最初にもお伝えした通り、選択肢は最初からこの2つに絞ってください。
- ナイロン製のトレーニングベルト
- レバーアクションタイプのレザーベルト
理由とともに、トレーニングベルトの種類についても説明していきます。
トレーニングベルトの種類①:ナイロン製タイプ
トレーニングベルトはそもそも大きく分けて、ナイロン製と革製の2種類に分類されます。
基本的にはナイロン製のものより革製の方が丈夫だというメリットがありますが、その上でまずはナイロン製のベルトのメリットを説明しましょう。
- 素材が柔らかいので体に食い込まない
- 持ち運びに便利
- 革製には劣るが十分なホールド力がある
以上の3点が主なメリットとなります。
一般的にナイロン製のものよりも革製の方がホールド力が強いので、より高重量を扱う際は革製のものを選んだ方が良いです。
しかしながら、軽い重量であったりスクワットやデッドリフト以外の種目を行う場合は、ナイロン製のホールド力でも十分という場面の方が多いです。
そうなってくると、体に食い込みにくかったり、持ち運びの便利さであったりという部分で、ナイロン製を選ぶ理由というのは十分に生まれて行きます。
なのでトレーニングを始めたての初心者の場合は、ナイロン製のベルトを選んでおけば間違いはありません。
それに中級者以上になっても、使いやすいさの観点から種目によってはナイロン製のベルトを使用するという人も大勢いますので、将来的に見てもコスパが抜群です。
トレーニングベルトの種類②:革製タイプ
次に、革製のトレーニングベルトについてです。
ここでは厚さ10mm以上のベルトについて説明していきます。
厚みの薄い革製ベルトは選択肢にすら入れる必要がありませんので。
そして革製のベルトは、バックルのタイプによってさらに種類が細分化されるのですが、まずは革製ベルト全体に言えるメリットからお伝えすると、その高いホールド力が最大のメリットです。
きちんとしたメーカーの優秀なベルトの場合、体にフィットするサイズで巻けば体幹部のブレはほとんどなくなります。
それに対して、革製ベルトのデメリットというものもいくつか存在します。
- 素材が硬いので体に食い込んであざになったりする
- 持ち運びに不便
- バックルのタイプによっては着脱に手間がかかる
この3つが主なデメリットです。
ただし、高重量を扱う場合はトレーニングベルトはなくてはならない存在です。
ベルトの有無で怪我のリスクが大幅に変わって来ますので。
そういう意味で革製ベルトは、初心者にはそこまで必要はないが、ある一定以上のレベルになったら必ず1つは持っておきたいトレーニングギアだと言えます。
なので革製ベルトはナイロン製に対して、中級者以上向けだと考えているのです。
革製ベルトの種類①:ピンバックル
革製ベルト全般の特徴を理解したところで、バックルの違いによる使い勝手の差についてもご説明しておきます。
革製ベルトのバックルは主に下記の3種類が存在しています。
- ピンバックル(シングルピン、ダブルピン)
- フックバックル
- レバーアクションタイプ
まずはピンバックルについてですが、これは普通のベルトのように、穴にピンを通してベルトを固定するタイプの事を指します。
その穴とピンが1つのものをシングルピンタイプ、2つのものをダブルピンタイプとさらに細かく分けることが出来ます。
基本的にピンバックルタイプの場合はダブルピンタイプの方をオススメします。
シングルピンタイプだと、一つの穴だけに負荷がかかってしまうので、長い間使用していると穴が広がってしまい、ホールド力が低下してしまう場合があるからです。
その点ダブルピンタイプは負荷が2つに分散されるので、その点は良いのですが、デメリットは着脱のしにくさです。
きつくベルトを締めようと思うと、2つものピンをベルトに通したり外すだけでも一苦労となります。
革製ベルトの種類②:フックバックル
そのダブルピンタイプのデメリットを解消するべく作られたのが、こちらのフックバックルタイプになります。
ベルトの穴が2つあることはダブルピンタイプと同じなのですが、フックバックルタイプはピンの部分が2つとも独立しているのではなく、1つに一体化しているのです。
なのでダブルピンタイプのように負担を分散させながら、シングルピンタイプのように着脱がスムーズにできる、、、と思われがちなのですが、結局着脱の手間はダブルピンタイプとそう代わりません。
なのでよくも悪くも、ダブルピンタイプとフックバックルタイプにはほとんど差はないと考えて貰っていいでしょう。
革製ベルトの種類③:レバーアクションタイプ
この着脱の手間の部分を解消したタイプが、レバーアクションタイプのバックルになります。
レバーアクションタイプはバックルの部分がピンを通すというよりは、金具を引っかけるような構造になっているので、ワンタッチでベルトの着脱が可能となっています。
なのでもたつくことなくスムーズにベルトを付け替えることが出来ます。
デメリットとしては、ベルトの巻くサイズを変える場合は、バックルがボルトで固定されているので、ドライバーなどを使って緩めたり締めたりする必要がある点です。
ただし、種目ごとに巻き幅を大幅に変更しない限りは、そう頻繁にサイズを変更することもありませんので、そこまで気になる場面は多くはありません。
基本的に革製ベルトを使いこめば使い込むほど、最終的にはレバーアクションタイプのベルトにたどり着くようになっているので、
「だったら最初っからレバーアクションタイプを買った方がコスパが良いじゃん!」
ということで、革製ベルトの場合はレバーアクションタイプを一番にオススメしているのです。
そもそも筋トレにトレーニングベルトは何で必要なの?
ベルトの種類を理解したところで、そもそも何故筋トレにベルトが必要なのかを説明していきます。
トレーニングベルトが必要な理由は主に2つあります。
- 腹圧をかけて体幹部を安定させ、頚椎への負担を軽減するため
- 体幹部をサポートすることで、より高重量を扱えるようにするため
筋トレにベルトが必要な理由①:腹圧を強くかけるため
腹圧とはそもそも何かというと、お腹の内側から力をかけて体幹部を安定させるという筋トレをする上でのテクニックの1つになります。
よく腹圧は、風船で例えらえる事が多いです。
空気が入っていない状態の風船はふにゃふにゃ~としていますが、空気でパンパンになった風船は固く、安定してますよね。
あれと同じ状態が、腹部でも力の入れ具合によっては発生するわけです。
ただ、この腹圧の感覚というのは、身に着けようと思っても最初はなかなかマスターするのが難しいです。
そして、そんな腹圧をサポートするのがトレーニングベルトなのです。
空気の入りが不十分な風船でも、真ん中あたりをギューッと手で締め付けてやれば、押し出された部分の張りは強くなりますよね?
その手の役割を果たすのが、トレーニングベルトになります。
なのでたまにトレーニングベルトをゆるゆるの状態で巻いてる人を見かけますが、あれは意味がないので止めましょう。
軽く苦しいくらいのキツさで締めないと、十分に腹圧がかかってくれないからです。
腹圧の解説についてはYoutubeに分かりやすい解説動画がありましたので、そちらもどうぞご覧ください。
そして、腹圧がきちんとかかるとどんな良い事があるのかというと、重いものを担いだ時に、腰にかかる負担が軽減されるようになります。
つまりは怪我防止効果があるということです。
この点からも、重い重量を扱うようになった中級者以上のトレーニーは、必ずトレーニングベルトを使うようにした方が良いです。
筋トレにベルトが必要な理由②:高重量を扱えるようになる
実は腹圧をかけることにはもう1つのメリットがあります。
それは、より重たい重量を扱えるようになるという点です。
体幹部が安定することで、よりターゲットとする筋肉の部位に刺激が入るようになりますし、発揮できる筋力も向上します。
なので仮に初心者の場合でも、トレーニングベルトを使う事でより高重量を扱えて、さらに効率よく筋肥大をすることが可能となりますので、初心者の場合でも気にすることなくトレーニングベルトを使うようにしていきましょう。
ただし、単純な筋肥大やパワーリフティング目的ではなく、競技パフォーマンス向上のために筋トレを行っている場合は、ベルトの補助がかえってパフォーマンス向上効果を阻害してしまう場合もありますので、その点はトレーナーやコーチによく相談してから使うようにしましょう。
筋トレベルトはこれを買え
トレーニングベルトの種類、目的について理解したところで、このうちのどれかを買っておけばOKという商品をいくつか紹介していきます。
筋トレベルト厳選①:Schiek(シーク) リフティングベルト 4004
ナイロン製ベルトはこれを買っておけば問題ありません。
むしろこちらを使用して気に入らないようなら、ナイロン製のベルトではなくて他の革製ベルトを試した方がいいです。
そのくらい、ナイロン製ベルトでは鉄板の商品です。
国内外問わず、トップボディビルダーもこのシークのベルトを愛用していることがよく知られていますし、そのホールド力はナイロン製のベルトの中ではピカイチです。
ベルトの幅が部位によって異なる作りをしていますが、それが逆に素晴らしいフィット感を生み、ベルトを締めた後のずれを軽減してくれています。
他のナイロン製ベルトに比べると少し価格はお高めですが、その分耐久性も高く、何年も継続して使い続けることが出来ますので、コスパは高いと言えます。
筋トレベルト厳選②:SBDベルト
「レバーアクションタイプのレザーベルトならSBD」というくらいの鉄板商品です。
SBDとはイギリスのウエイトリフティング用品メーカーであり、その社名の由来はスクワット・ベンチプレス・デッドリフトの頭文字3文字を繋ぎ合わせたものだそうです。
それだけでもいろいろ本気度が伝わってくるメーカーですが、実際SBDの商品を愛用しているパワーリフターというのは数多く存在しています。
それはもちろん、デザイン云々というよりは機能性の面からです。
筋トレYoutuberのsho fitnessのshoさんも動画で、
「最終的にはSBDに行き着く」
と仰っています。
なので少しお高めではありますが、これから本気で筋トレに取り組んでいこうと考えているのなら、SBDのトレーニングベルトを買っておいた方が良いです。
筋トレベルト厳選③:ゴールドジム
とはいえど、さすがにいきなりそこまで高額なベルトにはなかなか手を出せないという人は、こちらのゴールドジムのベルトもおすすめです。
さすがに大手ジムが出しているトレーニングギアだけあって、品質もある一定以上の水準を誇りますし、なにより値段も手ごろです。
なのでまずはゴールドジムのトレーニングベルトから入ってみて、その後必要に応じて他のベルトに乗り換えるというのもありですね。
さいごに
以上が筋トレベルトの選び方についての解説でした。
基本的にこの3メーカーの商品を買っておけば、大外れはありません。
あとは自分の好みに合わせて、色やデザインを選ぶようにしていきましょう。